10月初旬の休日
富士見町では多くの集落で秋祭りが行われます。
私の住む、池袋区でも行われました。
朝一番、集落の神社に集まってお払いです。
いつもは静かな神社が子供たちの声で華やいでいます。
池袋では、男性陣の長持ちと子供神輿が、区内を練り歩きます。
これは集落ごとに「色」の出るところです。
お神楽や女性の長持ち・花笠音頭をやるところなどさまざまです。
富士見町には39の集落がありますが、その集落ごとに歴史が受け継がれています。
さて、この長持ちを担ぐにも練習が必要です。
秋祭りの2週間ほど前に「木造」が行われ、それから毎晩のように練習が行われています。
もちろん、練習後の一杯のお楽しみ付です。
私が富士見町に住んでよかったと思ったことは数々ありますが・・・
その一つに、こうした地域の男同士のお付き合いがあります。
女性は子育てや地域の活動を通じて、いろんな人との関わりを持っていますが、都市部では、男性は仕事関係のお付き合いがあっても、地域でのお付き合いって希薄ですよね。
こうした農村の暮らしの中では、男性にも若い頃から「消防団」や、集落の役員・長持ち保存会などの繋がりがあります。
それを面倒くさいと言ってしまえばそれまでです。
でも、こんな繋がりのなんて素敵な事かと思うのです。
酒を交わしながら世間話に花を咲かせ・・・
若者達は年配者を敬い、年配者は若者を気づかい・・・
そうした関係が築けるから、子供が出来た時に実家の近くに戻ってきてくれる若者がいるんじゃないか、などど勝手に思っているところです。
さてさて・・・
その長持ちですが・・・
毎年若者達が、女装をしたりびっくりするような変装で楽しませてくれます。
ま、中には目を背けたくなるようなのもありますが・・・
唄をうたいながら、長い木をギシギシ言わせながら錬り歩きます。
各家に寄って、お酒やご馳走を頂いていたら、そりゃ、大変ですよね。
こんな風景のある暮らしってすごくないですか?
年に一度のお楽しみです。
長持ちが公民館に帰ってくると、演芸会の始まりです。
子供たちが、運動会で披露した演技などで大人を楽しませてくれます。
おひねいりが飛んで、これもまた楽しい光景です。
普段は交流のない、お年寄りから若者、子供たちまで楽しい時間を共有できるのって、農村部の暮らしの豊かさではないでしょうか。
とりわけ、今の季節は田んぼが黄金色に輝き、ススキの穂の向こうに月が見えたりすると、毎日でも心が奪われるほど美しい景色です。
本当に豊かな暮らしだな・・と感謝するのです。
話は逸れますが・・・
この時期、一番怖いのが蜂
こちらに住みはじめて、家の中でも2回ほど刺されました。
裸足で歩いていて、気が付かずに踏んで刺されたこともあります。
先日、また刺されました!
今回は冷蔵庫の取っ手にいたのに気が付かずに握ってしまったらしい・・・
なにやら訳も分からずにものすごい熱いものに触った、という感じです。
その後に強烈な痛みが来ます。
以前、子供が小さい時に集落の運動会の時に蜂に刺されました。
近くにいたおばさんがすぐに家に帰って持ってきてくれたのがこれです。
蜂の焼酎付け!
こんなものが効くのかと思っていましたが、すごく効くのです!
私は虫さされに弱く、こちらにいる通称「ブヨ」などに刺されたら、直径20cmくらい
真っ赤に腫れ上がり、2週間くらいかゆくてたまりません。
足首を刺されたら象の足のようになります。
まして蜂に刺されたら、それこそ、腫れ上がります。
しかし!
この蜂の焼酎付けを刺された直後から何回も塗っていると腫れないのです!
私にとっては魔法の薬です。
以前、この話をしたら、ものすごく大きなムカデのいる地域で、刺された時にやはり同じようにムカデの焼酎付けが出てきたそうです。
理由は分かりませんが、とにかく私にはなくてはならない常備薬です。
取りとめもなく、長くなってしまいました。
秋の美しさの中で暮らしていると、なにやら心の深いところから、ここで暮らしている感謝の気持ちが沸きあがってくるような気がしています。
ちょっと感傷的になってしまいましたね。
お付き合いくださって、ありがとうございました。
そうそう・・・
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(written by エンジェル千代子)