こんにちは。おらほーメンバーの中原英貴です。
私の本職は、自家焙煎コーヒー豆の製造販売です。
その店舗兼自宅は、森に囲まれた小さな草原の一角にあります。そこは、まるで夢の様な、素敵な場所なのですが、森の中の悪路をヨッコラショと進まなければたどり着けない、とても分かりにくい所にあります。
こんな店にはたどり着けないというお客様の為に、これまで、週に一日、日曜日に富士見駅前商店街の八十二銀行の真向かい「みやこし」さんで出張販売を行ってきました。駅前という事もあり、様々なお客様がいらしてくださり賑やかで楽しい一日となっています。中には、富士見町に移住を考えているという何人かの若者もいました。
こんな楽しい一日が、週にもう一日あっても良いのではないか、ということで、今年2月から、毎週木曜日には、富士見駅のまん前「大丸屋」さんで出張販売を始めました。そして、はじめて分かったのですが、「大丸屋」さんは、とてもスゴイお店だったのです。
創業明治25年(1892年)富士見町の若宮という地区で、生活に必要な様々な物を販売する“よろず屋”的なお店としてスタートしたようです。
そして国鉄「富士見駅」ができるのを機に、明治37年(1904年)に現在の駅前に移転したそうです。
店内には、歴史を感じさせる写真や本などの展示が多数あり、見るだけでも楽しいです。
五・一五事件で暗殺された犬養毅第29代内閣総理大臣の直筆の書が、さりげなく展示されていたりもします。富士見町に白林荘という別荘を持っていた犬養毅と「大丸屋」さんの先々代は、交流があったそうなのです。
伝統と歴史の「大丸屋」さんは、現在も和装小物を中心に、現在のスーパーやショッピングモールでは、なかなか売っていない、でも必要な人には必要な物、昔から庶民に愛されている物を販売しています。
その一方で、富士見町とその周辺“八ヶ岳エリア”のアンテナショップ的な役割も果たしています。地域のお年寄りの活動を紹介しているかと思えば、移住のクラフト作家の作品を販売していたり…ここが「大丸屋」さんの本当にスゴイなのだだと思います。
『伝統と新しい文化の融合』。「大丸屋」さんのたたずまいに、ひとつの未来の理想形を見ることができました。
「大丸屋」さんは、スゴイ!
(Written by 八ヶ岳珈琲工房テーブルランド 中原英貴)