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長野県副知事・中島恵理さんの講演「自然を守り育む 富士見の地域づくり」in 心学時中舎

長野県副知事・中島恵理さんの講演「自然を守り育む 富士見の地域づくり」in 心学時中舎

富士見町の松目・原の茶屋区では、江戸時代から続き、今年で208回目という「心学時中舎」という学びの場があります。

毎年この時期に行われていて、様々な分野の方の講演があります。

今年は長野県副知事の中島恵理さんのお話でした。


中島副知事は富士見町にお住まいです。
「自然を守り育む 富士見の地域づくり」という題でのお話でした。

 

最初にご自身の家庭の富士見町で暮らしぶりが紹介されました。

忙しい副知事に代わって、子育ては農業の傍らご主人が担当。
よく「大変じゃないか?」と聞かれるそうですが、御主人は
「農業も子育ても根っこを育てる仕事だから楽しい」とおっしゃるそうです。


素敵!

信州の木で時間をかけて大切に築かれているハウスビルド。現在もまだ進行中だそうです。最近では狩猟免許をとって狩をなさっているとか。


ご家族で富士見町の田舎暮らしを楽しまれ、豊かに暮らしていらっしゃる様子が聞いている私たちにぐんぐん伝わってきました。
富士見町民としてはうれしいお話でした。

 中島長野県副知事の講演「自然を守り育む 富士見の地域づくり」in 心学時中舎


本題は、長野県が進めている森林税の使い方について


話では、森を活用しようと考える人にとって使い勝手の良い補助金です

まず、大体の場所を決めて協議会を立ち上げると、具体的に計画ができていない段階から、講師を呼んで勉強会をしたりするにも補助がいただけるというものだそうです。
森を整備することはもちろんですが、森が交流や教育の場になったり、切った木を薪として利用する仕組みづくりなど、多様な使い道がありそうです。

 

話をお聞きして思ったのは2点

森を造るというのは世代を超えた長い時間のかかる作業です。
おじいちゃんが植えてくれた苗木が孫の代になってようやく森になる。

昔は時間の捉え方もゆっくりで大きかったんではないかと・・・
長い将来を見据える作業が、現代人に捉え難くなってしまっているのではないかというのは、私の考えすぎでしょうか?

原村で林業を営む若者が「森を育てるのは、ずっと先の将来を育てることだから楽しい」といった言葉が思い出されました。

林業が産業として成り立つことが難しくなってしまいましたが、忙しく、すぐに結果を要求する社会だからこそ、森を育てるという事が教育の中でも生かされていくべきだと、改めて感じました。

もう一点は、使い勝手の良い政策があったとしても、それを知らなければ何にも生かされないという事。
私たちもアンテナを高くして、関心を持たなければなりませんね。

 


一方、この時中舎も興味深い取り組みです。
松目区の公民館には、時中舎にまつわる資料がたくさん保存されていました。

富士見町の松目・原の茶屋区「心学時中舎」

富士見町の松目・原の茶屋区「心学時中舎」

 

この法被もかっこいいですね
あまりに素敵なので、写真のおねだりを致しました。

富士見町の松目・原の茶屋区「心学時中舎」

富士見町の松目・原の茶屋区「心学時中舎」


心学時中舎については、また、取材してご報告の予定です。
こうご期待!

 

(Written by エンジェル千代子)

 

 

ルバーブ生産組合や井戸尻応援団をはじめ、様々な団体で富士見町の活性化のために活動中