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「スワいち」と南の学校の晩秋描く祭(ばんしゅうかくさい)」

「スワいち」と南の学校の晩秋描く祭(ばんしゅうかくさい)」

「テーブルランド」の中原英貴です。
今日は、みなさんにお伝えしたい事が2つあります。

 

1つ目は、「スワいち」です。

 

年に1度、諏訪6市町村で共同開催するイベントの「スワいち」が、来春も開催されます。元々は、【お菓子】をテーマにスタートしたイベントなのですが、今回8回目を迎えるまでに進化し続け、昨年は、国土交通大臣賞まで頂いて、現在は、【いとをかし】(おかしいもの・面白いもの)なら何でも有りの大きなイベントに成長しています。

第8回2014年「スワいち」の日程は、
岡谷エリア…2月8日(土)
下諏訪エリア…未定
上諏訪エリア…2月15日(土)
茅野エリア…2月22日(土)
原村エリア…3月2日(日)
富士見エリア…3月8日(土)

 

まだ随分と先のようですが、富士見エリアでは、実はもうすでに、15日の夜、第1回企画会議が、商店街の参加店を中心とした有志らによって行われました。

これまで「スワいち富士見」で行われてきた楽しい企画の数々…「富士見太鼓のオープニング」「みんなで写ろう誰でも集合写真」「ちゃぶ台返し競技大会」「まち歩きいとをかしあわせ」「富士見ハワイアンセンター」「街角コンサート」…などは、こうした中から生み出されてきました。

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この日も、新しい【いとをかし】なアイデアで大盛り上がり!どんな楽しい企画が生まれるやら…今回のキーワードは、「ワズ」!?どうぞお楽しみに!

2つ目は、「南の学校の晩秋描く祭(ばんしゅうかくさい)」です。

「八ヶ岳南の学校」は、諏訪養護学校の先生や地域の人々が連携して、養護学校の卒業生たちの自立を支援する活動の拠点としてJR信濃境駅のすぐそばに、1年前にスタートしたギャラリー兼、仕事場兼、集いの場兼、遊び場といった所です。

その1周年のお祝いを兼ねて、11月17日(日)に「晩秋描く祭」と銘打ったイベントが開催されました。1階ギャラリースペースに、絵画や木工品などが展示され、手作り味噌やルバーブなどが販売されました。さらにピアノコンサートや「かっこうの会」のコンサートが行われ、信濃境には珍しい、大変な賑わいとなりました。

本題は、ここからです。

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コーヒー屋である私は、ホットコーヒーの販売を依頼され「晩秋描く祭」に参加してきたのですが、そこで、自分が恥ずかしくなる衝撃的な事が起きました。

ピアノコンサートが始まってしばらくしてからの事、障害を持つ一人の青年が、突然、私の前に来て、机の上にあったスティックシュガーの紙の封を切り取って、その紙を口の中に入れてしまったのです。それも続けざまに2つ。そして一旦、自分の席に戻ったのですが、すぐまた私の前にやって来て、今度は、紙コップを手にしたのです。慌てた私は、紙コップを取り上げ、「これはダメ!こっちをあげるから!」と言って、封が切られ残されていたスティックシュガーを2つ渡しました。しかし、彼は、興奮して大声を出し始めてしまったのです。私は、これでは仕方ないと思い、取り上げた紙コップも彼に渡しました。すると彼は、その紙コップの中に、先に渡していた砂糖をサーサーと2本入れたのです。こうなると私の頭の中は、軽いパニック状態。その様子を見た養護学校の先生が、すーと側に来てくれて、「中原さん、コーヒーを入れてあげてください。お金は、後でおかあさんからもらいます。」

ハッ!としました。

私が、紙コップにコーヒーを注いであげると、彼は、そこにミルクも2つ入れ、スプーンでかき混ぜた後、自分の席に持って帰り、美味しそうに飲んでくれたのでした。

ガツンっと頭を叩かれたような強いショックを受けました。

彼は、ただコーヒーが飲みたかっただけなのです。
先生に分かった事が、私には分からなかったのです。

自分がとても恥ずかしくなりました。なんと!私は、無意識に、彼を差別していたのです。彼は、スティックシュガーや紙コップを、ただ意味も無くいたずらにおもちゃにしたいのだろうと、私は無意識に決めつけていたのです。

「ごめんなさい。」心の中で、彼に謝りました。

私は自分を、彼らを差別する気持など全くない良い人なのだと信じていました。ところが、恥ずかしながら、そうじゃなかったのです。彼らを理解し受け入れ差別を無くすには、彼らの事を知らなければならないと思いました。私は、あまりにも彼らの事を知らな過ぎました。そして、みんながもっと知るべきだと思いました。

「晩秋描く祭」は、私にとって、いろいろ考えさせられる一日となりました。

そんな「八ヶ岳南の学校」が富士見町にあります。みなさん、まずそれを知ってください。

 

(Written by テーブルランド 中原英貴)

 

 

2009年、家族とともに富士見町にUターン。地方のネット活用サポートが本業。